使われていない2つの部屋と廊下部分を解体し一つの部屋として新たな命を吹き込みました。 2階に玄関を配置し完全な2世帯住宅としました。

 K邸改装工事
 玄関より入ったところです。
ここは玄関と渡り廊下の二つを兼ねています。 この地方では西からの風が吹くので換気と空気の入れ替えができるように地窓を設けました。(画面の右下) 冬はさすがに寒いですが、春や夏にはとても気持ちよい風が入ってきます。 
 オープンキッチンの良さはこの写真で分かる事とおもいます。 家族の姿が見えるだけでなく、テレビもおいしい場面を逃しません!? 子供がいるときは注意を払うこともできるので安心できるでしょう。 良いことばかり・・・・ではないんです。 常にキッチンを見られるので整理がちょっとだけ大変かも? 100点満点の設計は決してありえません。 良い所と悪い所を見極めて自分に合った設計をしてもらえる所を探しましょう。 ・・・相性もとても大切な要素ですよ。
 ペンダントは軽い感じを出したっかので照明部分をガラスで覆われた物を選択しました。 奥に行くほど高さが少しずつ高くしています。 照明にリズム感も出しているんです。
お大工さん泣かせの丸い角・・・
 窓やドアの枠は角を丸くしています。 見た目にも優しい感じがしますが一番には子供やお年寄りが転んだりした時にぶつけても尖っていない分軽症ですむかもしれないという配慮からです。 デザイン性も良くなるので言うこと無し・・・・と言いたいのですが・・実はお大工さんとクロス屋さんには苦労してもっらっているんです。
特注製のテーブル・・使わない時は収納できます。
 このテーブルは特注製です。
キッチンには足が少し入るように凹がありました。 テーブルも生活の上で必要なため設計の段階で工事に含むようにしています。 この部屋はそれほど広くはないためできるだけ邪魔にならないようにと凹の中に入るように考えました。 足元も片側にキャスターが付いているため一人でも簡単に移動できるようにしています。(マウスを写真に・・) 又、テーブルの板もマジックで書いても簡単に落とせる特殊な処理がしてあります。
 この部屋にはプリーツカーテンを選択しました。 上は生地が薄く風を通し光をやわらげます。 下の生地は厚手で光も風も遮るようになっています。 二つの生地は位置が調整できブラインドのようにすべて上まで引き上げることもできます。 部屋をすっきり見せることも・・・
ビフォーアフターで、雰囲気の違いを見て比べてください。
 西から見ています。 天井の間接照明は調光が可能で部屋の明るさもコントロールできます。 ホームシアターにも凝っているため部屋の雰囲気作りに一役かっています。 まさに映画館そのままです。 対面キッチンではちょっとしたバーの雰囲気もあじわえます。  
  天井に取り付けたタペストリーはパースでデザインしたものですが、当然売っていません。 素材は夏帯の色合いの良い物を選び自作してプレゼントしました。 結構お洒落に仕上がっています。
水の流れをイメージした扉
 この部屋のイメージにあわせてデザインしました。 白い部分は乳白色で向こうは見えませんが室内を薄暗くすると向こうの光がこの部分から漏れてとても面白い表情が現れます。 (写真にマウスを合わせてください。) この扉だけで部屋に表情ができ、空きの来ない空間となっています。 
 格子の扉を入った所です。
部屋はもともと6畳の2間ですから部屋を広く見せるためにソファーも背の低いものを提案しました。 寛ぐ部分は琉球畳としていますが畳で育った人はやはり畳が一番落着くみたいですね。
 格子にはプラスチック系のアクリル板がはめ込まれています。 ガラスのように割れることも紙のように破れることもない為、メンテナンスも楽になります。 窓には麻のようなロールスクリーンを取り付け和風なイメージを持たせています。
→ 玄関部分の入り口はタタキ土間風に仕上げました。 扉を開けると土足のままでも収納へ入ることができ、傘や長靴を使った後、そのまま収納側に置けるようになっています。 又、可動棚を取り付け沢山の靴も置けるようにしています。 天井は店舗部分の丸太梁をあえて見せるようにしました。 昔の丸太はチョンナと言われる刃物で削るように加工され表面が面白い表情をしています。数奇屋的な雰囲気もでていますよね。
     
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